コラム - LEED(1)-グリーンビルディングへの取り組みを評価する世界共通の認証制度-

グリーンビルディングとは

昨今日本でもグリーンビルディングへの取り組みが定着してきました。グリーンビルディングとは「エネルギー、水、その他資源を効果的に使い、廃棄物や汚染・環境劣化を削減し、居住者やビル内で働く人の健康と生産性を高めることにより、環境や人体への負荷を削減するよう設計された建物」(EPAより)と定義されています。
※EPA...United States Environmental Protection Agency(米国環境保護庁)

1970年代のオイルショックの発生から始まって、最近では地球への負荷低減のために建物にエネルギー消費を抑制することを求められてきました。エネルギー消費を抑制することがこのような背景の下、グリーンビルディングという考え方が生まれ、徐々に企業によって取り組まれそして定着してきました。

また、国連環境計画(UNEP)の金融イニシアティブ(UNEP_FI)並びに国連グローバル・コンパクトで策定された責任投資原則(PRI: Principles for Responsible Investment)によって、投資運用会社を中心とした機関投資家が環境に配慮した投資方針を打ち出すことを求められております。不動産へ投資する機関投資家は、グリーンビルディングへの取り組み状況の開示が求められています。

企業のグリーンビルディングへの取り組みを評価する世界共通の認証制度として"LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)"が挙げられます。下記表1に示すとおり、2008年頃から全世界でのLEED認証取得物件数が急増しています。


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(表1)各年のLEED認証取得物件数(累積) (出典:USGBC)

グリーンビルディングへのLEEDの要求事項

LEEDでは、当然エネルギーや水の使用量が少ないことに高評価を与える項目が含まれていますが、建物利用者が快適に過ごせる空間を提供することに高評価を与える項目も含まれています。つまり、グリーンビルディングは、エネルギーや水といった資源の抑制を図るため、一見すると建物利用者に制約を課すと思われがちですが、むしろ建物利用者がより快適に過ごせる空間の提供を要求しています。最近のカリフォルニア州庁舎での検証では、快適性の向上がもたらす経済的効果が、エネルギーや水消費量削減の経済的効果より大きいということが報告されています。

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