コラム - 無線局登録点検・検査業務(2)-点検・検査が必要な無線設備、および点検・検査の種類について-

 ビューローベリタスは電波法に基づく登録検査等事業者(登録番号:関検0042号)として登録を受け、全国の無線局を対象とした登録検査、登録点検、および落成検査等事業を行っています。

 前回は、電波法と無線局についてご説明しましたが、今回は無線局登録点検・検査業務が必要な無線設備、および無線局登録点検・検査の種類についてご説明いたします。

無線局登録点検・検査業務が必要な無線設備

1.検査可能な無線局

 電波法第73条第3項の規定により、登録検査等事業者による定期検査が可能な無線局は、人の生命又は身体の安全の確保のためその適正な運用の確保が必要な無線局以外の無線局とされています。具体的な無線局の種類は登録検査等事業者等規則第15条にあります。

登録検査等事業者等規則(平成9年郵政省令第76号)
第十五条 法第七十三条第三項の総務省令で定める無線局は、次の各号のいずれかに該当する無線局とする。
一 法第百三条の二第十二項各号に掲げる者が専ら当該各号に定める事務の用に供することを目的として開設する無線局その他これら
  に類するものとして電波法施行令(平成十三年政令第二百四十五号)第十四条各号に掲げる無線局
二 法第百三条の二第十三項第一号及び第二号に掲げる無線局
三 地上基幹放送局
四 船舶局(旅客船の船舶局に限る。)
五 航空機局
六 地球局(放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)第二条第三号に規定する一般放送及び同条第十三号に規定する衛星基幹放送の
  業務の用に供するものに限る。)
七 航空機地球局
八 船舶地球局(旅客船及び第一号の無線局を開設する船舶の船舶地球局に限る。)
九 人工衛星局(放送法第二条第三号に規定する一般放送の業務の用に供するものに限る。)
十 衛星基幹放送局
十一 前号までに掲げる無線局の他、無線局の目的及び利用方法を勘案して、総務大臣が別に告示する無線局

 第1号、第2号については警視庁、消防庁などの国の機関が使用する無線局が含まれます。
 また第11号において総務大臣が別に告示する無線局は、無線局の目的が、①航空保安用、②放送事業用(固定局に係るものに限る)、③飛行援助用のいずれかに該当する無線局となります。そのため、国や地方公共団体や航空、海上の通信、並びに基幹放送に係る無線局のほとんどのものは登録検査等事業者では検査が行えず、上記に該当しない無線局が検査・点検を行える無線局となります。

radio_201704251.png

出典:「無線局の定期検査制度の見直し ~ 登録検査等事業者制度の導入~」総務省 総合通信基盤局 電波環境課 平成23年6月

2.検査が必要な無線設備

検査が必要な無線設備(無線局)には次のものがあります。

(1)固定局 (2)特定地上基幹放送局以外の地上基幹放送局 (3)特定地上基幹放送局 (4)特定地上基幹放送試験局以外の地上基幹放送試験局
(5)特定地上基幹放送試験局 (6)地上一般放送局 (7)海岸局 (8)航空局
(9)基地局 (10)携帯基地局 (11)無線呼出局 (12)陸上移動中継局
(13)陸上局 (14)船舶局(特定船舶局を除く) (15)遭難自動通報局 (16)船上通信局
(17)航空機局 (18)陸上移動局 (19)携帯局 (20)移動局
(21)無線測位局 (22)無線航行陸上局 (23)無線航行移動局 (24)無線標定陸上局
(25)無線航行局 (26)無線標定移動局 (27)無線標識局 (28)地球局
(29)海岸地球局 (30)航空地球局 (31)携帯基地地球局 (32)船舶地球局
(33)航空機地球局 (34)携帯移動地球局 (35)宇宙局(人工衛星局を除く) (36)人工衛星局
(37)衛星基幹放送局 (38)衛星基幹放送試験局 (39)非常局 (40)実験試験局
(41)実用化試験局 (42)アマチュア局 (43)簡易無線局 (44)構内無線局
(45)気象援助局 (46)標準周波数局 (47)特別業務の局

無線局登録点検・検査の種類

1.検査の種類

登録検査等事業者が行う検査には次の3つがあります。

・落成検査(新設検査)
  ⇒無線局の新規開設時の検査

・変更検査
  ⇒無線局の無線設備に変更がある時の検査

・定期検査
  ⇒無線局が免許の内容及び法令に定める事項に適合しているか否かを一定の時期(5年、3年、2年、1年)ごとに確認する検査

その他、国によって行われる臨時検査があります。
・臨時検査
  ⇒無線局が違法又は違法のおそれがあるような場合に、国(検査職員)が直接無線局の設置場所等に立ち入り、無線局が法令に定める事項に適合しているか否かを確認する検査

2.点検と検査

点検と検査には次の違いがあり、登録検査等事業者には点検のみを行えるものと、検査まで行えるものがあります。

・「点検」=「点検」
  ⇒測定器を利用して電気的特性等の確認

・「検査」=「点検」+「判定」
  ⇒「点検」の結果が法令の規定に適合しているか確認(判定)

ビューローベリタスは検査まで行える登録検査等事業者です。

radio_201704252.png

出典:「無線局の定期検査制度の見直し ~ 登録検査等事業者制度の導入~」総務省 総合通信基盤局 電波環境課 平成23年6月

3.定期検査の流れ

登録検査等事業者が行う定期検査の流は次のとおりです。

radio_201704253.png

出展:総務省 電波利用ホームページ「9.登録検査等事業者による無線局の定期検査の流れ」


 ビューローベリタスでは、全国の無線局を対象とした登録点検、登録検査、および落成検査等事業を行っています。スピーディーなサービス提供に加えて、防災・消防点検報告業務、電気保安点検業務等、幅広いサービスをご用意しております。お気軽にお問い合わせください。


【最新セミナー(無料)のお知らせ】

「5G(第5世代移動通信)最新動向」と「防災無線システムの概要」解説セミナー

 2020 年の実用化を目指して開発が進んでいる5G(第5 世代移動通信)の最新動向と、昨今大規模な自然災害が増える中でさらに重要度が増している防災無線システムの概要および、システムの運用・整備といったメンテナンスについて説明します。
  
  日時:2017年5月17日(水)14:00~16:00
  会場:アットビジネスセンター東京八重洲通り
  詳細:セミナーの詳細および参加のお申し込みは、こちらをご覧ください。

 ビューローベリタスでは、上記「電波法に基づく無線局登録検査業務」以外にも、さまざまなサービスを提供しています。詳しい内容は、トップページからご覧ください。