建物施工 品質監査における断熱監査の実施事例

品質監査サービスの役割

ビューローベリタスの建物施工 品質監査(QATA=Quality Assistance Technical Audit)は、建築工事中の各工程において、品質管理が確実に実施されているか、第三者の立場で確認作業を行うサービスです。
経験豊富な監査員が、施工者・監理者とは別の視点から、あらかじめ定められた監査基準に基づいて、品質管理の実施状況を監査し報告します。

品質監査の実施事例 ≪断熱監査≫

断熱監査とは

企業に対して、サステナビリティ(持続可能性)が求められるなか、建築においても省エネルギー性を高めることは重要な課題です。建築物省エネ法では、2021年度よりさらに適合義務、届出義務建物の要件が厳しくなります。

建物の省エネルギー性を高めるには、第一に断熱性能を確実なものとしなければなりません。断熱性能は建物を使用するエンドユーザーにとっても、冷暖房のランニングコストに大きく影響する大切なチェックポイントです。

断熱監査はまず、施工者・監理者による品質管理記録が適切に行われているか、書面にて確認します。その後工事現場で、断熱工事が設計図や施工基準通りに行われているかどうかを、内装工事前の断熱材が見える段階でチェックします。

監査事例

建物外被(外壁・屋根/屋上・床等)の各部分の断熱材の種類・厚さ・施工状況をチェックします。

【事例①】
外壁の室内側の断熱施工状況のチェック(施工範囲)

外壁の室内側の断熱施工状況のチェック(施工範囲)

【事例②】
外壁の室内側の断熱材の厚さを計測チェック

外壁の室内側の断熱材の厚さを計測チェック

【事例③】
屋上スラブ下部の断熱施工状況チェック(断熱厚さ、施工範囲)

屋上スラブ下部の断熱施工状況チェック(断熱厚さ、施工範囲)

【事例④】
床スラブ(熱橋部)の断熱施工状況チェック(断熱厚さ、施工範囲)

床スラブ(熱橋部)の断熱施工状況チェック(断熱厚さ、施工範囲)

断熱監査では施工者・監理者が気付かなかった不備や誤りが見つかることがあります。それらを指摘事項として挙げた後、是正報告の提出を受け是正を確認します。
以下に指摘事項の例を紹介します。

【指摘例①】
断熱材(ウレタン断熱)の厚さが不足(設計図では20㎜以上必要だが現状約13㎜)

断熱材(ウレタン断熱)の厚さが不足

【指摘例②】
断熱材(ウレタン断熱)に欠損部がある(断熱材が充填されていない)

断熱材(ウレタン断熱)に欠損部がある

【指摘例③】
天井の熱橋部の施工範囲が不足(設計図では450㎜以上必要だが現状は約300㎜程度)

天井の熱橋部の施工範囲が不足

【指摘例④】
断熱材の種類が設計図と違う(設計図ではウレタン断熱材だが現状はスタイロフォーム)

断熱材の種類が設計図と違う

品質監査のメリット

ビューローベリタスの品質監査では、承認済の品質計画に基づき適切に工事監理が行われているかを監理記録により確認します。第三者の監査が現場に入ることにより、施工者はより緊張感をもって施工管理にあたるようになり、施工ミスの軽減につながります。

さらにエンドユーザーや不動産投資事業者には、品質管理の実施された安全で安心な建物であることをアピールできるため、現在多くのデベロッパーや設計事務所より、マンションをはじめ各種建物の品質管理に、ご利用いただいております。

このようにさまざまなメリットがあるビューローベリタスの品質監査(QATA)を、ぜひご利用ください。

→ 建物施工 品質監査

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