WELL認証の現状と認証件数の増加

WELL認証とは

WELL認証とは、ビルやオフィス空間で過ごす人の「健康とウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好であること)」に注目し、建物空間の機能をパフォーマンスベースで測定・評価・認証する評価システムです。 健康経営や働き方改革を目指す企業にとって、クローバルな指標で方向性や達成度が評価される認証として注目されています。

WELLv1 およびWELL v2パイロット版の新規プロジェクト登録は、2020年12月31日に終了しています。すでに登録されているプロジェクトは、デジタルスタンダード、プロジェクトロビー、キーリソースなどの認証リソースに引き続きアクセス可能です。2021年からは正式版v2の登録になります。

WELL認証には「WELL Building Standard™」と「WELL Health-Safety Rating」がありますが、この記事では「WELL Building Standard™」について解説いたします。

WELL認証の現状

日本におけるWELL認証取得が本格化したのは2019年からです。認証数が急増したのは2022年からですが、2023年もその勢いが継続していると思われます。認証数増加の背景には、2015年の国連サミットで採択されたSDGsの影響が考えられます。

WELL認証件数

また、用途別認証数を見ると、オフィスについての認証数が約80%を占めていることがわかります。これにより、従業員が快適に働くことができる空間を提供することへの企業の意識変化が考えられます。また、海外の企業が日本に事務所を設置する場合、WELL認証をグローバルな基準として用いていることも要因の一つと考えられます。

用途別認証数数

Project Type Unit
All Project 1 2%
Residential 1 2%
Commercial Dining Spaces 1 2%
Healthcare 2 5%
Hospitality 2 5%
Office & Office Spaces 33 79%
Other 2 5%
TTL 42 100%

認証ランク

認証ランクはプラチナとゴールドで約90%を占めており、高いランクの認証を取得する傾向が見られます。費用をかけて認証を取得するのであれば、高いランクを取得したいとの考えが働いているものと考えられます。

ランク件数

→ WELL認証適合性検証

建築物・不動産技術監査に関するお問い合わせはこちら

TEL 03-6402-5977(平日9:00~17:30)