コラム - CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証の最新状況レポート

はじめに

《CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証》はCASBEEの新しい認証ツールです。
建物の仕様・性能・取り組みが、建物利用者の健康と快適性の維持・増進をサポートすることはきわめて重要であり、本ツールはそのサポートの状況を評価します。加えて、オフィスで働く人々の健康と快適性に直接的に影響を及ぼす要素、知的生産性の向上に資する要因、安全・安心に関する性能も評価の対象としています。
CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証に関する数多くの問い合わせはビューローベリタスにも寄せられており、注目を集めている国内認証といえるでしょう。

2019年5月31日、一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(通称IBEC)が先行評価認証の受付を開始しました。この先行評価認証の状況について、骨子を下記のとおり「Q&A方式」で報告します。

内容

Q1:先行評価認証の申請はどんな状況でしょうか?

A1:上限30件で受け付けされていましたが、まだ空きがあったようです。ただし、ひとまず7月19日をもって1回目の募集は締め切られました。

Q2:2回目の募集の予定はありますか?

A2:2019年の秋に予定されています。募集件数は同数程度とのことです。

Q3:評価認証に必要な提出物のボリュームはどの程度ですか?

A3:評価対象項目数の多寡によりますが、CASBEE建築(新築)とCASBEE不動産の中間位です。先行評価申請では受付期間が限られるため、資料作成が間に合うかどうかがポイントになりそうです。

Q4:先行評価認証は正規の認証として扱われるのですか?

A4:はい。先行評価認証の結果を反映して今後制度を確立させていくのですが、先行分に関しても正規の認証として扱われるようです。

Q5:《CASBEEウェルネスオフィス認証》(タイプ1)と認証済み・自主評価登録済みの《CASBEEスマートウェルネスオフィス認証》(タイプ2)がありますが、どちらの申請が多いですか?

A5:同じくらいとのことです。

Q6:評価員制度の開始時期は決まっていますか?

A6:未定とのことです。先行評価認証1回目の結果内容を反映させて、年度内に講習が実施される運びになっています。

Q7:評価機関による認証開始時期はいつ頃になりますか?

A7:2020年度の予定です。

Q8:先行評価認証の流れはどのようになりますか?

A8:1回目に公表されている内容をまとめると、下記のようになります。

先行評価認証の流れ

まとめ

建物利用者の健康を対象にした認証には、他にアメリカ発祥の《WELL認証》があります。これはすでに多くの国で認知されていますが、審査・認証維持にかかる費用的・業務的負担は決して少なくありません。
今回レポートした《CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証》は、大きな負担をかけることがないため、一定のオフィス環境の質をアピールする手段として、広範囲に利用される可能性が大いに期待できる認証ツールです。近い将来ビューローベリタスも評価への貢献ができるよう準備しています。