不動産へのESG投資が注目されるにつれ、建物の環境認証制度が普及してきています。
なかでもグローバルスタンダードなLEED認証は世界で90,000件以上の認証実績が報告されており、日本でもこれまで188件の建物で認証が取得されています(2021年9月現在)。
ここでは直近での日本のLEED認証案件の一例、LEED認証取得によって不動産オーナーが得られるメリットについて解説します。
国内のLEED認証案件
日本では2021年9月現在、188件の建物でLEED認証が取得されています。
以下は直近で認証を取得した物件の一例です。
直近の日本でのLEED認証案件
※USGBC ウェブサイト掲載内容よりビューローベリタスにて作成
LEED認証のメリット
LEED認証を取得している建物では以下のメリットが得られると考えます。
- 認証を取得していない建物に比べ、エネルギー消費量や水使用量が少ないためランニングコストが抑えられる。
- 物件オーナーはSDGs、ESG投資に積極的に取り組んでいる姿勢を対外的にアピールすることで企業価値の向上を図れる。
- 上記1、2の理由から認証を取得していない建物と差別化が図れ、テナントリーシング時において優位性が得られる。特に外資系企業は、日本のCASEEではなくグローバルなLEEDを好む傾向があるため、外資系企業の誘致には効果的である。
- 賃貸ビルでは賃料や稼働率が上がることが米国の調査結果で発表されていることもあり、不動産の資産価値を高める効果がある。
- 機関投資家からの資金調達基盤(グリーンボンド等)を強化できる。
- 投資家による企業格付けの指標であるGRESB評価が向上し、株価を押し上げる効果がある。
- 従業員の快適性・満足度向上に繋がり、離職率を抑える効果が狙える。
2021年10月15日に「不動産へのESG投資~環境認証LEEDについて」をテーマとしたZoomオンラインセミナーを実施予定です。
本セミナーでは、不動産においてのESG取組例、LEED認証の概要や取得事例等、詳しく解説いたします。
以下よりお申し込みが可能ですので、この機会にぜひご視聴ください。