総合的建築物環境認証の一つ“CASBEE”を運営管理する一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター(通称IBECs)が毎年度末に開催する、CASBEE評価認証機関等連絡会に参加しました。その内容をご報告します。
(1)CASBEE認証件数2021年度暫定実績(2022年3月時点)
CASBEE建築評価認証 | 53件 |
CASBEE戸建評価認証 | 7件 |
CASBEE不動産評価認証 | 167件 |
CASBEEウェルネスオフィス評価認証 | 18件 |
考察:
全体の認証数が年々増加しており、特にCASBEE-不動産とCASBEE-建築の伸びが著しくなっています。これまでESG投資のメインプレイヤーは機関投資家や建設会社でしたが、一般化したことで、さまざまな業種の企業が申請するようになったことが要因として考えられます。また、2022年1~3月期はビューローベリタスでも多くの審査を手掛けており、最終的な認証件数はさらに増える見通しです。
図1 年度認証件数推移(CASBEE認証機関等連絡会議資料を基にビューローベリタス作成)
図2 年度累計認証件数推移(出典:CASBEE認証機関等連絡会議資料2)
(2)CASBEEシリーズの開発状況
2021年度の評価ツールおよびマニュアルの更新状況
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CASBEE-建築(新築)、CASBEE-戸建(新築)、CASBEE-不動産
各評価ツールおよびマニュアルについては、SDGs評価等を加えた2021年SDGs対応版が公開されています。さらに、CASBEE-不動産については、これまでの解説書の内容を追加した2021年SDGs版改訂が公開されました。 -
CASBEE-ウェルネスオフィス
2021年版が公開されています。 -
CASBEE-街区
2022年度中にツールおよびマニュアルが更新される予定です。
まとめ
IBECs主催の2021年度CASBEE評価認証機関等連絡会への参加を通じて、認証件数や各評価ツールの開発状況の情報を得ることができました。ESG投資/SDGs活動の一環として、CASBEEをはじめとした環境認証は、建設不動産業界のみならず多業種の企業からも認知されてきており、今後も認証件数は増えていく見通しです。ビューローベリタスは、皆様のESG投資/SDGs活動を支援し続けます。