3回シリーズのCASBEE-ウェルネスオフィスのコラムは今回で最終回となります。
第1回は"開発背景"、第2回は、"評価基準"についてご紹介いたしました。
第3回の今回は、弊社で開催したセミナーの内容を踏まえ、CASBEE-ウェルネスオフィスの評価のポイントと今後の予定についてご案内いたします。
CASBEE-ウェルネスオフィスの評価について
CASBEE-ウェルネスオフィスの評価は、執務者や利用者の健康性・知的生産性に対して直接的に評価をするわけではなく、向上を目指した取組み内容を、ハード・ソフト面で、評価します。
評価フェーズ
・新築・計画時の評価
- 建物のハードの評価に加え、ソフト面の評価についてはビル運用開始後の計画内容で評価をします。
・運用後の評価
- 建物のハードの評価に加え、ソフト面の評価については、その実施状況にて評価します。
評価パターンと活用シーン
パターン1:テナントビル資産区分:共用部+運営管理
- 新しい判断基準の提示として、行政・一般社会・テナント入居希望者・投資家へのアピールポイントになります。
パターン2:上記の条件に加え、特定のテナント資産区分
- テナント企業のESG配慮としてアピールでき、ブランディングにつながるうえ、テナントとビル管理側のリレーションツールとして透明性の確保につながります。
パターン3:ビル全体もしくは、1棟貸テナント専有部
- 自社・本社ビルをESG配慮建築物としてアピールでき、ブランディングにつながります。
出典:千葉大学大学院工学研究院 林立也准教授 研究室資料
なお、CASBEE-ウェルネスオフィスの今後の予定は以下のようになります。
・認証開始時期
- 2019年度の早期に認証開始予定
認証開始当初は、IBEC(一般財団法人建築環境・省エネルギー機構)での認証となる見込みです。
・CASBEE-ウェルネスオフィスの評価員について
- 2019年度中に認定開始予定
・第三者認証機関における認証開始
- 2020年度予定