コラム - CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証の最新状況レポート(2)

はじめに

《CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証》はCASBEEの新しい認証ツールです。
建物の仕様・性能・入居される企業の社員の健康に対する取り組みが、建物利用者の健康と快適性の維持・増進をサポートすることはきわめて重要であり、本ツールはそのサポートの状況を評価します。加えて、オフィスで働く人々の健康と快適性に直接的に影響を及ぼす要素、知的生産性の向上に資する要因、安全・安心に関する性能も評価の対象としています。
CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証に関する数多くの問い合わせはビューローベリタスにも寄せられており、注目を集めている国内認証といえるでしょう。それに応えるべくこれまで4回、CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証についてコラムを掲載しております。そちらもご参照ください。


今回は2019年11月22日、一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(通称IBEC)主催のセミナーにて公開された第一次先行評価認証結果から一部抜粋してご紹介します。

第一次選考評価認証応募状況

※第2次選考受付は、上限5件募集があり、12月9日に受付終了しました。

申請者からの質問・意見

(1) GRESB等の評価にどの程度寄与するのか?
IBECはGRESBでの取り扱いをCASBEE建築や不動産同様に期待している。実現されれば、GRESB Real Estate 2019年版に則り、CASBEE不動産やCASBEE建築でグリーンビルにカウントした建物でも、CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証を取得することで、面積二重に評価される大きなメリットを享受できる。
(2) 根拠資料の準備について
  • ビル管理を担当する法人が申請する場合、ビル側(ビルオーナー、デベロッパー等)との作業分担において、ビル側の作業負荷が大きくかかってくる。
  • 不動産投資法人側には、評価を実施できる情報と人材が不足している状況で、短期間での評価は困難である。
  • 根拠資料を一通りそろえる場合、PM会社だけではなく、ビルを担当した設計事務所の協力も必要になると予想され、彼らのフィーが別途発生する可能性もある。ビルオーナーとテナントだけで申請できない部分は、申請のハードルになる。
(3) 不動産鑑定や賃料上乗せに寄与するか?
現状のままでは寄与しない。市場の認知と利用者への浸透が求められる。

まとめ

CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証もついに先行認証まできました。ここからは第2回先行評価を経て細かい改善が行われた後、評価員試験や第三者認証機関の登録が行われる予定になると思われます。まだその詳細スケジュールの発表は今のところありませんが、ビューローベリタスは即時対応できるよう準備を進めております。